SCHEDULE & ARCHIVE (年間スケジュール・記録)
Plaza Gallery  –2022–
● プラザ・ギャラリーの年間スケジュール・記録です。情報は順次追加されます。
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Related Exhibition of TAM

スケッチ、ドローイング等の小品を展示いたします。

2022年1月8日(土) – 6月26日(日)  11:00 – 18:00
休廊日:月・火・水曜日

OHARA Yu, YOSHIDA Fukuichi

2021年11月にさいたま市見沼・さぎ山地区で企画・主催した「野良の藝術2021里山の現場Ⅱ“鎮魂と再起”」(担当:根本賢)に大原、吉田はともに参加している。吉田が作ったオブジェの内部から大原の映像が映し出された。また、この展覧会を通して大原は野良の藝術の取材を重ねながら新たに一本のドラマを制作した。

大原による新作発表と「社会芸術Vol.5 野良の藝術」出版、社会芸術開設20周年を兼ねタイムリーな機会が得られ社会芸術発足20年にも当たり、仙川に舞い戻った。

7月2日(土) – 8月28日(日)  11:00 – 18:00
休廊日:月・火・水曜日、夏期休館 8月12日(金) – 14日(日)

SEKIGUCHI Shigelulu

作家からのコメント:

「素敵なもの?それは・・・」

9月17日(土) – 10月30日(日)  11:00 – 18:00
休廊日:月・火・水曜日

ENDO Kenji

作家からのコメント:

個展としての発表形態は8年ぶりとなります。
遠藤の考える世界観の新たな展開をお楽しみください。

11月5日(土) – 12月25日(日)  11:00 – 18:00
休廊日:月・火・水曜日

TOKYO ART MUSEUM  –2022–
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没後10年  織田廣喜展  パリ-仙川

〈エッフェルトウ〉油彩 (右)
ドローイング (左)

パリを思わせる風景や女性たちを描いて人気を博した織田廣喜(1914-2012)は、1957年以降、世田谷区上祖師谷を制作と生活の拠点にしていました。徒歩圏内にある調布市仙川は画家のお気に入りの散歩コースで、最晩年まで、東京アートミュージアム近辺にも頻繁に訪れていました。
織田は、1960年以降、パリに何度も向かい、数多くのスケッチを描いています。しかし、スケッチにしろ、それらに基づいた油彩画にしろ、パリの情景をそのまま再現したものではありません。画家の内面のフィルターを通して変換された、織田独自の世界を表わしたものとなっています。そこに登場するのは、現実には、どこにも存在しない場所なのです。そうした彼の絵画はフランスと日本の〈間〉で描かれたものといえるように思われます。
甘美で華やかな絵画世界とは異なり、織田自身は質素な生活を淡々と営みながら、数多くの作品を生み出していきました。破天荒な芸術家伝説などとは無縁の生き方ですが、逆に、そうした日常の繰り返しこそが、画家としての空想を自由にはばたかせるために不可欠だったのかもしれません。彼にとっての仙川はそうした日常に属する場所です。「パリ-仙川」とは、地図上のふたつの場所を指すだけでなく、絵画世界を構築するために織田の精神が往還したふたつの場所も示す言葉なのです。
東京アートミュージアムでは、織田の展覧会として、2012年の追悼展、2014年の生誕百年記念展、2017年の没後5年展を開催してきました。没後10年の節目で行う今回の展覧会では、二科展に出品された300号の大作をはじめとする油彩画のほか、未発表のスケッチ類や資料を展示し、織田廣喜の画業を改めて考えたいと思います。

藤井匡/美術評論家、東京造形大学教授



○会期:2022年1月8日(土) – 6月26日(日)
○開館時間:11:00–18:30 (入館18:00まで)
○休館日:月・火・水曜日
○入場料:一般 500円 / 大学・高校生 400円 / 小中学生 300円
○会場:東京アートミュージアム

○主催:東京アートミュージアム
○企画:一般財団法人プラザ財団(藤井匡)

2022年1月8日(土) – 6月26日(日)  休館日:月・火・水曜日
版画の〈うつす〉

(上段)堀浩哉、舟越桂、彦坂尚嘉
(下段)若林奮、辰野登恵子

うつす。漢字では「写す」「映す」「移す」などと表記して、各々で意味が異なります。「写す」は「文書・絵などを元のとおりに書き取る」、「映す」は「反射や投影などによって物の形や姿を他の物の表面に現す」、「移す」は「位置や地位を変える」といった意味で用いられます。しかし、言葉を使おうとすると、どの漢字をあてるべきか迷うことが多々あります。実際には、これらは明確に切り分けられないところがあるのです。それは〈うつすもの〉と〈うつされるもの〉の関係が、微妙なニュアンスの違いをもちながら、多様に絡まりあっているからだと思われます。
美術作品の場合、抽象的であれ具象的であれ、観念的であれ実在的であれ、定着されたあるイメージ(像)が視覚的に伝えられることになります。このイメージを生み出し、定着させる方法はアーティストごとにさまざまであり、それが美術表現の豊かな広がりをつくりだします。〈うつす〉の多様性はこの豊かさに導かれるものと言えます。特に版画技法を用いる表現では、〈うつす〉の多様性はさらなる展開を見せることになります。技法のもたらす制約や版元(プリンター)との関係が表されるイメージにフィードバックされるからです。
本展に出品される五人のアーティストは、いずれも、絵画や彫刻などを手がけてきた作家であり、版画を中心に制作を行ってきたわけではありません。だからこそ、ここでの〈うつす〉の意味はより重層的になります。1枚の版画のなかに見られる〈うつす〉の多様な意味を考えることから、「版画を見ること」と「版画を通して(何かを)見ること」の面白さを発見していただければと思います。

藤井匡/美術評論家、東京造形大学教授



○展示作家:
  若林奮    WAKABAYASHI Isamu (1936 - 2003)
  彦坂尚嘉    HIKOSAKA Naoyoshi (1946 - )
  堀浩哉    HORI Kosai (1947 - )
  辰野登恵子    TATSUNO Toeko (1950 - 2014)
  舟越桂    FUNAKOSHI Katsura (1951 - )

○会期:2022年7月9日(土) – 12月25日(日)
○開館時間:11:00–18:30 (入館18:00まで)
○休館日:月・火・水曜日、夏期休館 8月12日(金) - 14日(日)
○入場料:一般 500円 / 大学・高校生 400円 / 小中学生 300円
○会場:東京アートミュージアム

○主催:東京アートミュージアム
○企画:一般財団法人プラザ財団

2022年7月9日(土) – 12月25日(日)
休館日:月・火・水曜日、夏期休館 8月12日(金) - 14日(日)
掛井 五郎 展「哀歌」

《哀歌》 巻物 2008年

掛井五郎 哀歌

神の前で 神と共に 神なしで生きる (神学者ボンへッファーの言葉)

掛井五郎(1930-2021)は、1950年代から晩年にいたるまで、日本の彫刻界の第一線で活躍を続けてきました。その作品はブロンズによる人間像を中心としたものですが、大胆なデフォルメが加えられた独特なもので、一見しただけで掛井の作品だとわかる個性を備えています。それらは、ときにユーモラスでありながらも、見る者に「人間とはなにか」を問いかけるものとなっています。
本展は2008年に制作された三つの画巻《哀歌》《ヨハネ黙示録》《ノアの箱舟》を中心とした構成となります。いずれも20メートルを超える長大なサイズですが、感情のほとばしりに任せるように一気呵成に描き上げられています。掛井の彫刻作品にもよく登場するような、大胆なデフォルメによる人間の姿と、その間に書き記される言葉(物語)とが一体となって、見る者の胸に迫ってくるものとなっています。
これらの主題は、いずれも、キリスト教に由来するものですが、これらの作品の意味はそこに限定されるものではありません。彫刻作品についても、とくに初期には、キリスト教に由来するタイトルをもつものも多くつくられてきましたが、作者の主眼は、それを通じて、人間という存在の本質を問うことにあるように思われます。その意味では、ロダンの受容に端を発して、日本近代彫刻史のなかで形成されてきた「ヒューマニズムの系譜」に連なるものといえます。
三つの画巻は、長大であることから、これまでは部分的に展示されたことしかありませんでした。本展では《哀歌》の28メートル近い画面のすべてを展示します。また、《ヨハネ黙示録》と《ノアの箱舟》を部分的に展示するほか、同時期のデッサンや彫刻小品なども紹介します。

藤井 匡 / 美術評論家、東京造形大学教授



○会期:2023年1月14日(土) – 3月26日(日)
○開館時間:11:00 – 18:30 (入館18:00まで)
○開館日:木・金・土・日曜日
○入場料:一般 500円 / 大学・高校生 400円 / 小中学生 300円
○会場:東京アートミュージアム

○主催:東京アートミュージアム
○企画:一般財団法人プラザ財団
○協力:一般財団法人掛井五郎財団

2023年1月14日(土) – 3月26日(日)
開館日:木・金・土・日曜日
Copyright © 1999 Plaza Gallery